2017年2月22日水曜日

opera

オペラを生涯の仕事として選んだわけだが、
そんなにオペラが好きだったのかと考える事がある。

実は私はほとんどのオペラが退屈に思える。
はっきりいってくだらない俗物だと思っている。
よくできたオペラと思える作品は2,3しかないと思う。
Verdiなんかどれも筋がおかしい。

椿姫の原作なんか名作なのだが、オペラになると時間の経過が
おかしい箇所がある。2幕の最後なんかアルフレードが
「あいつ、ドゥフォールのところへ行ったな!」といって
血相変えて連れ戻しに行くのだが、3幕で会ったときは
もう半年たっている。アレレとなってしまう。

ボエームという名作オペラもおかしいのだ。
「貧しさ故に病気のミミを助けられない、分かれるべきだ」
ロドルフォの嘆きを聞いてしまったミミとロドルフォが
「春が来たら分かれましょう」と2重唱を歌い出す。
寒い部屋で咳ばかりしているミミがかわいそうだから
分かれたいといった彼が、寒い冬を一緒に過ごして
「春になったら分かれましょう」はないだろう。

どっちも文章だけでは矛盾点がおわかりいただけないと
思うが、とにかく筋がおかしい。
その他にも名作といわれるオペラにも出来損ないみたいな
筋が付いているものが多い。
オペラファンってのはその辺をあまり気にしない。
オペラ歌手という人種はいつも頭を過度に振動させている
ため脳が冒されていて、深く物事を考えられない。
その辺があいまって何となくいまだにオペラが生き延びている。

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