2014年9月26日金曜日

盲導犬について


世間では盲導犬に関する美談がもてはやされているが、一度実態を考えて欲しい。
アンケートによると95パーセントの人が盲導犬育成事業全般に賛成らしい。
私も障害者の目となる盲導犬の存在はすばらしいことと思う。
盲導犬をそういうイメージで知る世間の人はその活動を絶賛する。
しかし実態を知る人はみんな悩んでしまう。

国会で森ゆう子議員(自民党)が昨年日本盲導犬協会のお金の使い道を追求したが、
前々から不透明などんぶり勘定が問題になっていた。国の補助は約2億、
寄付金が約3億、計5億円使いながらH12年はたった9頭の盲導犬しか育成していない。
1頭あたり2800万円だ。1頭育てるのに300万といわれていたが
あとのお金はどうしているのか。

以前私は盲導犬協会に寄付をしていたが、今後は絶対にしないし、
皆さんに寄付しないよう呼びかけている。
9団体ある盲導犬協会中、唯一国の認可を受けている団体ですら
この実態なので、他団体は推して知るべしである。

どんな団体でも人がやる以上不正はあるだろう。そんなことはまあいい。
許せないのは虐待されている盲動犬があまりにも多いことだ。
犬に愛情がもてない視覚障害者が多く、犬をものとして扱うケースが多い。

だいぶ前だが盲動犬と一緒にマラソンを走りたいと言った女性を
マスコミ各社が美談として取り上げていた。
その結果その盲導犬は死んでしまった。
ラブラドールを飼っている人なら分かると思うが、42キロ走れと言うのは
死ねというのに等しい。盲導犬協会も人間のわがまま、無知をいさめるべきなのに、
彼女に次の犬を与えている。

最近の出来事では10センチのリードに繋がれ、横にもなれなかった
九州のアトムくんがとうとう失踪して行方不明になった事件がある。

犬無しでお泊まりに行く障害者が2,3日繋いだままで、
食事も与えないといった事例もあるようだ。

犬はものではなく命ある生き物だ。
それが分からない人に貸与してはならないのだ。
年に1度協会が状況を調査するらしいが、あくまで障害者サイドの状況で
犬がどう飼われいるかを見るためではない。

実際本当に盲導犬が必要なのか。
協会の発表では希望者の数パーセントの人にしか盲導犬が供給できないそうだ。
実際はどうか分からない。
現に若い人たちが希望しないので今までの使用者に
何回も貸し与えているという報告もある。

ある獣医さんは、大型犬は普通の家庭でも飼うのが大変なのに
視覚障害者には無理だ、という。
現実には視覚障害者の大半は経済的弱者であることが推定されるし、
犬用としてお金が渡される訳ではない。
生活費の中から犬の食事代、医療費を出さなければならない。
どうしても安いエサで医者にも診せないと言うことになってしまう。

それは必然であり、具体的には犬用のクーポンでも出せばよいと思うが、
一番困るのは、障害者本人や家族が犬を愛せないことだ。
そういうひとは物として欲しがるが、彼らに安易に与えてしまうところに悲劇が起こる。

そんな問題もありセンサーを開発している人もいる。
日本の技術なら可能になるだろうし、
盲導犬の存在が自然消滅することが理想だが、
しかし一度できてしまった盲導犬の団体が既得権益を手放すはずがない。
今でも盲導犬育成に対するキャンペーンを各地でやって寄付を募っている。

彼らは盲導犬はすすんで、楽しんで仕事している、みたいなことを宣伝するが、
どれだけのストレスを犬に与えているか、想像してみてほしい。
どんなときも人間の都合に合わせて行動しているのだ。当然寿命も短い。

盲導犬の存在がバラ色の世界を創るみたいに思っている人も多いが、
人間がおこなう以上様々な問題が生じる。
無知、無理解、虐待、不正等、理想とは違うのだ。

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