気をつけていることは「こうでないといけない」と言わないこと。
まあ、いろんな方法があるのだ。
ちょっと古めの声楽教師がよく言うのは「息は鼻から吸え」である。
私は歌う口でそのまま吸えと言っている。これは世界の常識だが、
あまりに鼻から吸う人が多いので、それでも良いと言っている。
まあ声楽ってのはどっちでも良いことがたくさんあるが、
ダメな教師は自分が教わった方法以外をダメだと言う。
私は「どちらでも良いよ マリア・カラスも鼻から吸うから・・・」
とよく言っていたが、気になってよくよく見たらカラスは口から吸っていた。
鼻が異常に大きい人だからどうもそういうイメージがあったが
実は違った。カラスさん、ごめんなさい!
今はDVDもYOUTUBEもあるので、歌を教える人はよく見てみることだ。
よくよく調べると鼻から息を吸う人はいない。
Franco Corelli がたまに鼻から吸うことがあるくらいだ。
デルモナコ、ステファーノ、ドミンゴ、カレラス、バスティアニー二、フレー二、
カプッチルリ、テバルディ、素人さんには分かりにくいかも知れないが
みんな口から吸う、というか、みんな自然に分からないように吸う。
みんな口から吸う、というか、みんな自然に分からないように吸う。
関西によくいる「口を閉じて音を立てて鼻から息を吸う」ような歌手はいない。
だれか鼻から息を吸う世界的な歌手がいたら教えてください。
まあ喉を開いて、お腹から声が出るのならどっちでも良いと思うが・・・。
声を出すときは「腹をひっこめろ」と言う人と「腹を出せ」という人がいる。
厳密には「下腹を引っ込めてみぞおちあたりは突き出す」というのが
1960年フースラーの研究以来の世界の常識だ。それも単純ではない。
1回4万5千円もレッスン料を取る人が「鼻から吸って、腹は出せ」と言うらしい。
その犯罪的な声楽教師にはあきれるが、
生徒の方も少しは考えて、そんな先生とは絶縁しなさいといいたい。
生徒の方も少しは考えて、そんな先生とは絶縁しなさいといいたい。
そんな古手の人がまだまだ関西にはびこっている。
関西に歌える人が極端に少ないのは当然である。
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